タブレットとは大変便利な物で
パソコンとは違い画面の前に張り付いて座らずとも
インターネットでショッピングが出来たり好みの映画やテレビを観ることができるのだ
タブレットがあるお陰で私は家で酒を飲んだり茶を飲んだり左右に揺れたりする生活に彩りを与えられているのだ。
「じゃあ世の中にパソコンなんて要らないのじゃないのん、そのタブレットとやらがあれば何もかもハッピーじゃないのん」なんて私の心の中で上下灰色のスエットを着たニート風の若い男が言ってくるが、私の心の中のタキシードにシルク・ハットを決めた髭の紳士は「しかし、大事な買い物とか、何かにエントリーをしようと思った際は、なぜかタブレットでは不安なのだ。そういう時はPCにすがりたい気持ちになるのだ。君にはそんな気持ちがわからんかね」と返す。上下灰色のスエットのニート風の若い男とタキシードにシルク・ハットで決めた髭の紳士は1つになり、僕は家で左右に揺れる生活を続けた。