良いか悪いかわからぬ夢を見た
私の通っていた大学に
私が最も敬愛する声優である沢城みゆきさんが
出張授業をしてくださる運びとなり
しかもそのアシスタントを私が務めさせていただけることとなった
しかしいざ授業が始まる段となると
必要な資料が教室に用意されておらず
教室にいた別の教授が「303教室にある!急いで取りに行け!」という
私は走った。全速力で走った。
なんて最悪な気分なんだ
あの沢城さんを目の前にして準備ができていないという失態
初対面なのに印象は最悪なはずだ
303教室へ走り血眼でそれらしき資料を探すも見つからない
二分ほど探しても見つからない
準備していないことに加え探しても見つからぬ
沢城さんを相手にこれだけの愚行を犯すなんて…
私はふと気が付いた
教授が言ったのは303教室ではなく313教室だ
聞き間違えていたのだ
303教室を出たらちょうど
あまりに遅い私を待ちかねた教授の指示か別の生徒が
「313教室ですよ!」と伝えに来た
その生徒と共に313教室へ走る
そこで夢は終わった
せっかく夢に沢城みゆきさんが出てくださったにも関わらず
その御姿を拝見できたのは一瞬
しかも失態を見られるという
嗚呼…そこに《物語》はあるのだろうか…