大王出目斑

気づけば何作か出ている任天堂のちびロボ
私は一作目
GCのものしかしていない
しかしとてもいいゲームだ
みんなを幸せにしてハッピーにするという
とても健康的なゲーム
でも世界観は健康的とは必ずしも言えなくて
いろんな人間、おもちゃの葛藤がある
昼は主に人間を相手にして
人間が寝静まった夜は動き出すオモチャを相手にするというメルヘン世界
今酔っているうえ最後にプレイしたのは何年も前なのでうろ覚えで書くことを許していただきたい
ちびロボが厄介になるサンダースン家の大黒柱であるパパはただのしょうもないニートかと思いきや
ちびロボの絶対的な敵であるスパイダーの生みの親で
本来はスパイダーをちびロボの友達にしようと作ったのに
会社の方針でちびロボのライバル的存在にされ
それに反発し会社を辞めたという
これが明らかになるのは物語のクライマックス
それまでただのオモチャ好きなダメ親父ぶりが描かれる
ダメオヤジ過ぎて途中ママがイヤになり部屋に閉じこもってしまう
全年齢対象のゲームで夫婦が離婚危機におちいるなんて
でもってクライマックスはスパイダーのボスと戦うのだが
超怖い
実はストーリー関係なしに夜は怖いんだけど
ボスのスパイダーとの戦いとなっちゃ無茶苦茶怖い
今までのほのぼのとした音楽が急に思いっきりシリアスかつサイバー世界になる
ラスボス戦の音楽はもはや別ゲーなんだ
ゲームを買う前はこんな振り幅のあるゲームとは思っていなかった
それだけにこの展開は恐ろしくもあり燃えるものでもある

 

オモチャの話
もう一つのメイン
トイストーリーのように人のいない間動き出すオモチャたち
これがまた実にバラエティ豊かで
明らかにガッチャマンな正義の宇宙刑事ギッチョマン
ギッチョマンに恋する毛虫のヌイグルミのベベだの色々
大阪のおばちゃん的なブロックでできた恐竜とかいろいろ
印象深いのはアーミー隊
卵型の体の兵隊のオモチャで、鬼軍曹一人と兵隊がたくさん
彼らは昔サンダースン家の飼い犬のタオに仲間を一人攫われた過去があり
打倒タオのため日々訓練を重ねている
鬼軍曹はとても厳しく、兵隊たちは密かに不満を募らせている
なんだかんだで兵隊たちはほとんど逃げ出し、かねてよりの夢だった海賊やら走り屋やらに転職しだす
鬼軍曹がっかり
それでも軍曹は諦めず、タオに無謀な戦いを挑む
当然敵わない
もうだめだ軍曹もやられると思った矢先
散り散りになった仲間たちが結集して軍曹を助けに来た
なんとも感動的じゃありませんか
でもって僧侶みたいな置物のくせに賭け事をしたがるやつだの
プーさん的なかわいいヌイグルミなのにハチミツが切れるとちょう怖くなるサンプーだの
美女と野獣的な感じでくっつく姫とゾンビだのいっぱいいるけど
もう書くのがめんどくさくなってきた
このゲームの欠点はクリアするともうあとは掃除するぐらいしかやることがなくなることです
あと音楽が神
たぶん小学館から出てた攻略本にサントラがついてて
こりゃ買いだ
なげやりにおしまい