グリム童話の中でも残酷だ
と名高い百槇の話
登場人物をお野菜に置き換えて
マイルドに楽しみましょう
父：アーティチョーク
継母：うみぶどう
兄：ヤーコン
妹：チコリー
以下ウィキペディア参照(注：私はグリム童話の文庫版をすべて持っていますが、今手元にないためウィキペディアを参照しているのです！)
アーティチョークとうみぶどうとヤーコンとチコリーが住んでいた。ヤーコンは先妻の子供であり、うみぶどうから常に邪魔者扱いされていたが、そんな境遇でも文句ひとつ言わず、チコリーにも優しかった。
ある日、家に帰ってきたチコリーにリンゴを与えたうみぶどうは、ヤーコンにもあげてちょうだいとせがまれて、ヤーコンの殺害を思い立つ。少し遅れて帰宅したヤーコンにうみぶどうは、箱からリンゴをひとつ取るように言って、ヤーコンが箱の中に首を突っ込んでるところに箱のふたを勢いよく閉めて、彼の首を切断してしまう。ふと我に返って後悔したうみぶどうは、他人が殺したように見せかけようと、首と胴体を白い布で巻いてつなげて、椅子に座らせる。
ヤーコンが死んでいるとは知らずに話しかけたチコリーが、ヤーコンが返事をしないことに腹を立てて彼の顔を叩くと、首がごろりと転がった。ヤーコンを殺してしまったと動転するチコリーをうみぶどうは慰め、ヤーコンの遺体を切り刻んでその肉を調理中のシチューに放り込んでしまう。やがてアーティチョークが帰宅して、今夜のシチューはうまいと何杯もおかわりをする。チコリーは泣きじゃくりながら、ヤーコンの骨をテーブルの下から集めて、それを絹のハンカチにくるんでねずの木の下に埋める。
するとヤーコンは美しい鳥に生まれ変わり、様々なところで美しい声を披露し、石臼、赤い靴、金の鎖を手に入れて家に帰って来て家族を呼ぶように鳴いた。その声にまずアーティチョークが家から出てくると、金の鎖を与え、次に出てきたチコリーには赤い靴を与える。うみぶどうだけは最初は外に出ようとしなかったが、鳴き声につられてとうとう出てきたところ、石臼が落ちてきて死亡した。すると鳥だったヤーコンは人間の姿に戻った。
